家賃の支払いが滞ると、さまざまな不利益が発生する可能性があります。
たとえ1ヵ月の滞納であっても、信用情報に傷がついたり、遅延損害金が発生したりするリスクがあるのです。場合によっては強制退去を迫られることもあり、そうなれば信用情報への影響は甚大となります。
しかし、家賃を滞納してしまったからといって、絶望する必要はありません。
管理会社や大家さんに事情を説明し、支払い方法を相談したり、行政サービスを利用したりすることで、問題の解決につながる道が開ける可能性があります。
こうした家賃滞納時の対処法について、詳しく見ていきましょう。
経験豊富な弁護士が早期解決を実現します。
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家賃を滞納するとどうなるか
家賃の滞納が発生した場合、管理会社や大家からどのような連絡が入るのでしょうか。
家賃滞納後の一般的な流れ
家賃の支払い期日を過ぎ、滞納状態になると、まず管理会社や大家から連絡が入ります。この段階では、電話、メール、直接訪問などの方法で催促が行われます。
それでも支払いがない場合、督促状が郵送されることがあるので注意が必要です。督促状には、支払いを促す内容とともに、一定期間内に対応がないと法的手続きに移行する可能性が示されることが大半となります。
また滞納期間が長引くほど、契約解除や強制退去の手続きが進められる危険性が高まりますので、早期の対処が重要となるのです。
家賃滞納時の対処法
家賃を滞納した場合、まず滞納の理由をfa-check管理会社や大家に説明し、支払いの猶予や分割払いについて相談しましょう。生活に困窮している場合は、fa-check行政の相談窓口に相談するのも一つの選択肢です。
窓口では、fa-check生活保護の申請や一時的な助成金の利用などが検討できます。また、連絡を無視せず、誠意を持って対応することが、信頼関係の維持につながります。連絡を怠ると、取り返しのつかない状況に発展する可能性があるため、速やかな行動が必要です。
1ヵ月家賃を滞納した時のデメリット
家賃を1ヵ月滞納した場合、どのようなデメリットが発生しうるのでしょうか。信用情報への影響、遅延損害金の発生、さらには強制退去の可能性について詳しく見ていきましょう。
信用情報に傷がつく
家賃を1ヵ月滞納しただけでは、すぐに信用情報機関のブラックリストに載ることはありませんが、滞納情報が信用情報機関に登録される可能性があります。一般的に、家賃の滞納が61日以上続くと、ブラックリストに掲載されるのです。
信用情報に傷がつくと、今後のローン審査やクレジットカードの申請に悪影響を及ぼすため、注意が必要となります。早期に滞納を解消することで、信用情報への影響を最小限に抑えることが可能です。
遅延損害金が発生する
家賃の支払いが遅れると、遅延損害金が発生します。遅延損害金は家賃の一定割合で計算され、通常は年14.6%の利率が適用されます。
滞納が長引く前に、支払い計画を立てることが大切です。
強制退去させられる可能性がある
家賃の滞納が長期化すると、賃貸借契約の解除や強制退去にまで至る可能性があります。強制退去となれば、信用情報に大きな影響を与えるだけでなく、退去費用や滞納家賃の支払いを求められるのです。
経済的負担が重くなりますので、結果的に生活が一層困窮する恐れがあります。早期の対策を講じることが重要です。
家賃滞納でブラックリスト入りしない例外は?
家賃を滞納しても、ブラックリスト入りを免れる例外的なケースがあります。例えば、家賃保証会社が個人信用情報機関に加盟していない場合や、借り主が大家さんと直接契約している場合です。これらの条件に当てはまれば、住宅に関する情報が信用情報機関に登録される可能性は低くなります。
家賃保証会社が個人信用情報機関に加盟していない場合
家賃保証会社が個人信用情報機関に加盟していないケースでは、家賃の滞納が信用情報に影響しないことがあります。
独立系保証会社と呼ばれるこれらの保証会社は、信用情報機関とは関係なく独自の体制で保証業務を行っているため、滞納情報が登録されることはありません。ただし、現在では独立系保証会社はほとんど見られなくなっています。多くの家賃保証会社は信用情報機関に加盟しているため、滞納情報が登録されるリスクが高いことを理解しておく必要があるのです。
大家さん個人と契約している場合
大家さんと直接契約を結んでいる場合も、家賃滞納が信用情報に直接影響しない可能性があります。個人の大家さんは通常、信用情報機関に滞納情報を登録するシステムを持っていません。ただし、大家さん個人との契約も減少傾向にあります。
このような直接契約の場合、滞納があっても信用情報に傷がつくことは少ないでしょう。それでも、家賃滞納による信頼関係の崩壊や法的なトラブルを避けるために、滞納が発生した際には速やかに大家さんに相談しましょう。
家賃を滞納した時の対処法
家賃滞納は誰もが避けたい事態ですが、万が一滞納してしまった場合の対処法を知っておくことが重要です。
滞納が発生したら、速やかに管理会社や大家さん、行政サービスなどに相談しましょう。
管理会社、大家さんに連絡する
家賃滞納が発生したら、まずは管理会社や大家さんに連絡を取ることが大切です。すぐに状況を説明し、滞納の理由や今後の支払い方法に関して誠意的に相談しましょう。
一括払いが難しい場合は、分割払いを提案するなど、誠意を持って対応することが重要となります。
行政サービスなどに相談する
生活が困窮して家賃を払えない場合は、行政の相談窓口や各種支援制度を活用するのが効果的です。生活福祉資金貸付制度や住宅確保給付金などの制度が利用できることがあります。
また、社会福祉協議会や自立相談支援機関に相談すれば、現状を改善するための支援を受けられる可能性があります。こうしたサービスを利用することで、家賃滞納の問題解決への道筋がつけられるのです。
法テラスに相談する
法テラスとは、国が設立した総合法律支援機関であり、経済的に余裕のない方々に対して法的支援を行っています。法テラスでは、無料法律相談や弁護士費用の立替えサービスに対応しており、家賃滞納問題の解決に向けた的確な法的アドバイスが受けられます。
まとめ
家賃を滞納すると、管理会社や大家から連絡が来たり、督促状が届いたりします。滞納期間が長引けば、契約解除や強制退去の手続きが取られるかもしれません。
また、状況によっては信用情報機関にその事実が登録され、今後の賃貸借契約などに影響を及ぼす恐れがあります。
ただし、1ヵ月程度の短期間の滞納であれば、すぐにブラックリストに載ることはないと考えられます。一般的には家賃の滞納が61日以上続いた場合に、信用情報機関への登録対象となるようです。
万が一家賃を滞納してしまった場合は、管理会社や大家に事情を説明し、支払いの猶予や分割払いを相談するとよいでしょう。生活に困窮しているのであれば、行政の相談窓口に相談するのも一つの方法です。
家賃滞納をめぐるトラブルで法的な対応が必要になった際は、法テラスに相談するのがおすすめです。無料の法律相談や弁護士費用の立替えなどのサービスを利用できる場合があります。
借金問題には時効制度がありますが、時効を援用(有効化)するには弁護士の助言を得たほうが良いケースもあります。まずは当事務所に相談するという選択肢も知っておいてください。メールフォームや電話、LINEでも相談を受け付けております。