ベルーナノーティスの借金は時効で無効にできる?成立のための要件と注意したいポイントを紹介

過去にお金に困り、ベルーナノーティス(ベルーナノーティスカードローン)から借り入れをしていた人は少なくありません。ベルーナノーティスの借金は、5年以上放置されている場合、時効援用によって借金をゼロにできる可能性があります

ただし、時効援用にはさまざまな条件や注意点があり、自力での手続きにはリスクが伴うことも。今回は、ベルーナノーティスの借金が時効援用できる条件や、弁護士に依頼するメリットなどを詳しく解説します。

生活再建のためのヒントになる内容ですので、借金の返済に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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ベルーナノーティスの会社情報

ベルーナノーティスの会社情報

ベルーナノーティスの会社情報について解説します。

会社名 株式会社サンステージ
所在地 埼玉県上尾市仲町1-7-28 ベルーナアネックスビル3・5・6F
大まかな分類 貸金業者
設立 2002年5月
関連する債権者 ベルーナグループ

ベルーナノーティスを一言で表すとどんな会社?

通信販売大手ベルーナのグループ会社で、消費者金融サービスを提供する企業です。

ベルーナノーティスが関係している借金・代金は?

  • カードローン
  • キャッシング
  • 消費者金融

上記、主に個人向けの融資を行っています。

【古い借金】ベルーナノーティスからの請求は時効援用可能?

ベルーナノーティスは1987年にベルーナで金融サービスを創業し、2012年にサンステージが継承しています。吸収合併で原債権者・時効起算点の計算がやや複雑なため、時効援用を検討する際は、弁護士に相談することが重要です。

ベルーナノーティス(ベルーナ)の借金が時効援用できる3つの条件とは?

ベルーナノーティス(ベルーナ)の借金が時効援用できる3つの条件とは?

ベルーナノーティスの借金を時効で無効にするには、一定の条件を満たす必要があります。

では、具体的にどのような要件が求められるのでしょうか。ここでは、ベルーナの借金が時効援用できる3つの条件について詳しく解説していきます。

1.最終返済日から5年以上経過している

ベルーナノーティスを含む消費者金融の借金の消滅時効期間は、原則として最終返済日から起算して5年間です。

最後に返済してから5年以上が経過していることが、時効援用の前提となります。ただし、この5年という期間は、借金の契約内容や借り入れ時期によって異なる場合もあるため注意が必要です。

また、時効の起算点となる最終返済日は、金融機関の記録に基づいて判断されます。自分の記憶があいまいな場合は、弁護士に相談して確認するとよいでしょう。

2.時効期間中に返済していない

ベルーナノーティスへの借金の時効が成立するには、起算点となる最終返済日から5年間、一切の返済を行っていないことが条件となります。わずか数百円の返済でも、その時点で時効はリセットされます。

時効の援用を検討している方は、安易に返済することのないよう注意を払わなければなりません。ベルーナから督促の連絡があったとしても、弁護士に相談するまでは決して返済に応じないことが大切です。

3.時効期間中に返済の意思表示をしていない

ベルーナノーティスへの返済を行っていなくても、「支払います」などと返済の意思表示をしてしまうと、時効の進行が止まってしまいます。口頭で伝えた場合はもちろん、ベルーナから届いた書類に署名したり、返信用はがきを返送したりした時点で、時効はリセットされます。

こうした意思表示は、書面でも口頭でも認められるため、ベルーナとのやり取りには十分な注意が必要です。万が一、返済の意思表示をしてしまった場合は、弁護士に相談して適切な対応を取ることが求められます。

【要注意】ベルーナノーティスが関連する債権一覧

【要注意】ベルーナノーティスが関連する債権一覧

ベルーナノーティスは、複数の金融商品を展開している企業です。ベルーナに対する借金といっても、実はさまざまな債権が関係している可能性があります。

時効の援用を検討する際は、自身の借金がどの債権に当たるのかを正確に把握しておく必要があります。

【前提】ベルーナノーティスには配偶者貸付商品あり

ベルーナノーティスでは、専業主婦など収入のない方でも借り入れができる「配偶者貸付」と呼ばれる商品を用意しています。

これは、配偶者の信用情報をもとに審査を行い、貸し付けを実行するものです。しかし、何らかの事情で配偶者名義の借金の返済が滞り、長期間延滞したままになってしまうケースも少なくありません。配偶者の方が借りたベルーナの債権について、時効の援用を検討されている方もいるのではないでしょうか。

配偶者貸付の借金は、債務者本人でなければ時効の援用はできません。まずは、借金の名義や金額、返済の記録をまとめ、弁護士に相談してみましょう。

メイプルカードに関する債務

ベルーナノーティスが展開しているカードローン商品のひとつに、「メイプルカード」があります。メイプルカードは、提携先の金融機関であるオリエントコーポレーションが発行する独自のクレジットカードです。

このカードを利用したキャッシング債務は、ベルーナノーティスへの直接の借金と見なされます。そのため、メイプルカードのキャッシング利用分についても、時効の成立要件を満たせば、援用の対象になります。

ベルーナからの借金の中には、実はメイプルカードの債務が含まれている場合があるため、よく確認してみると良いでしょう。

「80歳まで借りれるカードローン」

ベルーナノーティスの有名な商品のひとつが「80歳まで借りれるカードローン」です。その名の通り、80歳までなら申し込みが可能という、業界でも稀な商品設計となっています。

しかし、こうした商品の特性上、高齢の方が借り入れをして返済を忘れ、知らない間に延滞が長期化してしまうケースが散見されます。

80歳まで借りれるカードローンについても、5年以上の返済がなく、かつ時効の更新事由がなければ、援用の対象です。

ベルーナノーティスへの借金に時効援用をするメリット

ベルーナノーティスへの借金に時効援用をするメリット

ベルーナノーティスの借金は、一定の条件を満たせば時効の援用によって法的に無効化できます。そうなれば、借金の残高はゼロになるわけですが、時効援用によって受けられるメリットは他にもあります。

ここでは、ベルーナへの時効援用で借金をなくすことによる3つの利点について見てみましょう。

借金の返済義務がなくなる

ベルーナノーティスの借金の消滅時効が成立し、債務者側がそれを援用すれば、返済の義務は法的になくなります。それ以上、ベルーナに対して借金を返す義務はありません。

また、時効成立後は、ベルーナからの返済督促の連絡も止むことになります。督促の電話やハガキに悩まされることもなくなるため、債務者の精神的負担も大きく軽減されることでしょう。

延滞のブラック情報が消える

ベルーナノーティスへの返済が長期間滞っていると、信用情報機関に延滞のブラック情報が登録されてしまいます。そうなると、新たな借り入れやクレジットカードの作成が難しくなるなど、社会生活に支障をきたす恐れもあります。

しかし、時効が成立して、ベルーナが信用情報機関にその事実を報告することで、こうした延滞情報は削除されます。ブラック情報の消去によって、新規の借り入れやカード発行などが可能になるでしょう。

債務者にとって、信用情報がリセットされるのは大きなメリットと言えます。

精神的な負担から解放される

ベルーナノーティスへの借金を抱えていると「返済しなければならないのでは」「いつ督促の連絡が来るのだろう」と、お金の心配に追われる日々を過ごさなければなりません。経済的な不安が常に頭の中にあり、督促の連絡に怯える精神的苦痛は、債務者の心身に大きな負担をかけます。

しかし、時効の援用によってそうしたプレッシャーから解放されれば、新しい人生をスタートさせるチャンスが訪れます。借金に悩むことなく、前を向いて生活を送れるようになるでしょう。

ベルーナノーティスへの時効援用を自力で行うリスク

ベルーナノーティスへの時効援用を自力で行うリスク

時効援用は、専門知識がないと適切に行うことが難しく、失敗によって状況が悪化することがあります。

ベルーナノーティスへの時効援用を自力で行う際のリスクについて詳しく解説していきましょう。

時効の判断を誤るリスクがある

時効援用を行う上で最も重要なのが、時効の起算点を正確に把握することです。消費者金融の借金の場合、最終返済日から5年が経過すれば原則として時効が成立します。

しかし、この5年という期間の始まりを誤認してしまうと、実は時効が成立していないのに援用してしまうリスクがあるのです。

また、実は裁判上の請求や支払い命令が出ていた場合など、気づかないうちに時効が更新していた可能性もあります。時効の更新要件が発生していたことを見落とすケースが多いため、自力での時効援用はおすすめできません。

ベルーナノーティス側から時効を争われるリスクがある

たとえ時効が成立していたとしても、ベルーナノーティス側がそれを認めない可能性は十分にあります。時効の援用通知に対し、何らかの要件不備を理由に時効の成立を争ってくるかもしれません。

そうなれば訴訟に発展するリスクもあり、法的な対応が必要です。債務者本人では、ベルーナノーティスの反論に適切に対処することは難しいでしょう。

手続きのミスで時効援用が無効になるリスクがある

時効の援用を行う際は、援用通知書の記載内容や送付方法にも細心の注意が必要です。例えば、債権者の名称や住所、債務の元本や利息の金額などを誤って記載してしまうと、援用が無効になってしまう恐れがあります。

また、内容証明郵便など書留の出し方を間違えると、ベルーナノーティス側に通知が届いたことを証明できなくなります。これらの手続きを正確に行うには、弁護士のサポートが不可欠と言えます。

弁護士に依頼するメリットと選び方のポイント

弁護士に依頼するメリットと選び方のポイント

前項で見たように、ベルーナノーティスへの時効援用にはさまざまなリスクが伴います。しかし、弁護士に依頼することでこうしたリスクを大幅に軽減できます。

法律の専門家である弁護士なら、時効成立の判断から援用通知の手続きまで、適切なサポートを提供できるからです。ここでは、弁護士への依頼のメリットと選び方のコツを解説します。

時効成立の判断が適切になる

弁護士に依頼する最大のメリットは、時効成立の判断が適切にできるようになることです。弁護士なら消費者金融の借金に関する時効の成立要件や更新事由を熟知しているため、時効が成立しているかどうかを正確に判断可能です。

最終返済日から5年以上経過しているように見えても、実は時効が更新している場合があります。こうした見落としを防ぐには、専門的知見が欠かせません。時効の判断を誤れば、かえって状況が悪化してしまうリスクもあります。

ベルーナノーティス側とのやり取りを代わりに任せられる

弁護士に依頼するもう一つの大きなメリットが、ベルーナノーティスとのやり取りを代わりに任せられることです。時効の援用通知から、その後の交渉まで、弁護士が窓口となります。

ベルーナノーティス側が時効の成立を争ってくることがあっても、法的な観点から反論することが可能です。

訴訟になった場合も、弁護士が代理人となって債務者の代わりに対応します。専門家に任せることで、時効援用手続きの負担を大幅に減らせるのです。

【コラム】相談料無料の弁護士事務所を選ぶと良い?

弁護士への依頼を考える際は、費用面も気になるところです。

時効援用や債務整理を扱う弁護士事務所の中には、初回相談を無料で行っているところが少なくありません。まずは無料相談を利用して、自身の借金の状況を弁護士と共有することがおすすめです。

案件の受任時に着手金が発生する場合もありますが、消費者金融への時効援用の実績が豊富な弁護士であれば、リスクを避けつつ確実に手続きができるため、メリットは大きいでしょう。

費用対効果を考慮しつつ、信頼できる弁護士を選ぶことが大切だと言えます。

ベルーナノーティスへの時効援用の注意点

ベルーナノーティスへの時効援用の注意点

ベルーナノーティスの借金を時効援用する際には、いくつかの注意点があります。時効援用は法的に認められた手続きですが、やり方を誤ると時効が成立せず、かえって状況が悪化するリスクがあるからです。

ここでは、ベルーナノーティスへの時効援用を行う上で、特に気をつけるべきポイントを3つ紹介しましょう。

時効の援用前にベルーナノーティスに連絡しない

ベルーナノーティスへの時効援用を検討している場合、まず注意すべきなのが、安易に債権者側に連絡しないことです。「支払いの意思がある」と誤解されるような発言をすると、時効の更新事由に該当してしまう可能性があります

ご家族が債務者本人に代わって時効援用の手続きを進める場合などは、ご本人の行動をよく確認しておく必要があります。

時効援用の意思を伝える前に、必ず弁護士に相談し、適切な方法で手続きを進めることがおすすめです。

時効援用通知書の記載内容に注意する

ベルーナノーティスに時効の援用を通知する際は、通知書の記載内容に細心の注意を払いましょう。

通知書には、債務者情報、債権者情報、消滅時効の起算日、時効の援用の意思表示など、法律上必要な事項を漏れなく正確に記載する必要があります。記載内容に不備があると、時効の援用が無効となるリスクがあります

弁護士のサポートを受けることで、的確な通知書を作成し、確実に時効援用の効力を発生させることができるでしょう。

時効援用後も再度借り入れしない

ベルーナノーティスの債務が時効によって消滅したとしても、それは過去の借金が帳消しになっただけです。安易に借金を繰り返せば、再び同じ状況に陥ってしまいます

時効援用を機に、これまでの借金体質を見直し、計画的なお金の管理を習慣付けることが大切です。借金から解放されたタイミングで、生活を再スタートできるよう、根本的に金銭感覚を変えてみましょう。

ベルーナノーティスへの時効援用に関するよくある質問

ベルーナノーティスへの時効援用について、債務者の方からはさまざまな疑問の声が寄せられます。実際に時効援用の手続きを進める前に、よくある質問を確認しておくと、スムーズに進められるでしょう。

ここでは、ベルーナノーティスの債務の時効援用に関する3つのよくある質問について、わかりやすく解説します。

Q. ベルーナノーティスは時効援用可能な状況なのに書面を送ってくるの?

ご指摘の通り、債権者が時効援用可能な状態であることをわざわざ債務者に教えることはありません。

むしろ、債務の存在を債務者に認識させ、時効の更新を図ろうとするのが一般的です。

ベルーナノーティスの場合、長期延滞の債務者に対し「ご返済のお願い」「一括返済のお願い」「訴訟等申立予告通知」などのタイトルで書面を送付してくるケースが多々あります。

こうした書面が届いても、安易に連絡したり支払いの意思表示をしたりせず、必ず弁護士に相談するようにしましょう。

Q. 時効援用後、ベルーナノーティスから請求はこない?

時効が成立し、その旨を債権者に通知すれば、ベルーナノーティスからの請求は法的に無効となります。

ただし、時効成立の通知が的確に行われない限り、債権者はいつまでも請求を続けることができます。

時効援用通知書の作成・発送は、弁護士のサポートを受けて的確に行うことが大切です。一度時効が成立すれば、ベルーナノーティスから請求されることはなくなるため、債務に悩まされない平穏な生活を送ることができるでしょう。

Q. 他社の借金も時効援用できる?

ベルーナノーティスに限らず、消費者金融会社やクレジットカード会社などへの借金も、一定の要件を満たせば時効援用が可能です。

ただし、借り入れ時期や返済状況によって、債務ごとに時効の起算点が異なります。

業態によって時効期間が異なるケースもあるため、注意が必要です。自力で時効を判断するのは難しいでしょう。確実に債務を整理したいのであれば、借金問題に詳しい弁護士に相談し、各債務の時効が成立しているかを見極めてもらうのが確実です。

まとめ

ベルーナノーティスの借金が長期間放置されている状況にあるなら、時効援用によって返済の免除を受けるという選択肢があります。

自力で時効援用を試みることは可能ですが、時効の判断を誤ったり、ベルーナノーティス側から時効の成立を争われたりするリスクも伴います。手続きのミスで援用が無効になる可能性もゼロではありません。

時効成立を適切に判断し、ベルーナノーティスとのやり取りが負担にならないために、時効の援用手続きは、借金問題のプロである弁護士に依頼することをおすすめします。消費者金融への時効援用の実績があり、かつ無料相談を実施している事務所を探してみてください。

また、時効援用以降は安易な借り入れを避けるようにしましょう。時効援用を機に、健全な経済状況を維持できるよう、心がけていただければと思います。

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