ブラックリストの削除依頼条件や方法

借金の返済が滞ってしまい、いわゆる「ブラックリスト」に載った経験経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、ブラックリストとは何なのか、どのような条件で削除できるのか、そして削除するにはどうすればいいのかについて詳しく解説していきます。

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ブラックリストとは

ブラックリストとは

ブラックリストとは、消費者金融や銀行が取り扱う信用情報の中で、返済能力に懸念があると判断された人のデータのことです。

ブラック状態になるとローン審査やクレジットカードの審査に通過しにくくなり、生活に大きな影響を及ぼします。

ブラックリストの意味

元々は「貸し倒れリスクが高いと判断された人の情報」を指します。

ローンやクレジットカードの審査を通過するのが難しくなり、日常生活における金融関係の取引が制限されるわけです。

具体的には、新しいクレジットカードの作成や住宅ローンの利用、車ローン(オートローン)の利用が困難になります。いったんブラックリストに載せられると、その情報は信用情報機関によって管理され、加盟する多くの金融機関で共有されます。

ブラックリストに載る条件

ブラックリストに載る主な条件は、ローンやクレジットカードの返済に問題が発生した場合です。具体的には、ローンやクレジットカードの支払いを延滞したり、自己破産や任意整理といった法的手続きを行ったりした場合が該当します。

信用情報機関とブラックリスト

信用情報機関は、個々の金融取引情報を管理する組織であり、主な機関としてCIC、JICC、全国銀行協会(KSC)が挙げられます。

これら機関は延滞や債務整理などの情報を収集・管理し、金融機関が審査を行う際の参考資料として各金融機関へ提供します。したがって、ブラック情報も当然、信用情報機関に登録されることになるのです。各機関には異なる基準があり、情報の保有期間も機関によって異なりますが、情報の正確性が極めて重要であることは共通といえるでしょう。

ブラックリストの削除依頼条件と方法

ブラックリストの削除依頼条件と方法

ブラックリストからの削除を求めるには、いくつかの条件を満たす必要があります。一度ブラックリストに載ると、その情報は一定期間保たれますが、適切な手順を踏むことで削除が可能です。

自身で依頼する方法から弁護士に依頼する方法まで、さまざまな方法があります。

ブラックリストの削除依頼条件

ブラックリストからの削除依頼を行うには、まず延滞や債務整理から一定期間(通常は5年~7年)が経過していることが条件です。また、延滞や債務整理の原因となった債務が全て完済されている必要があります。

ブラックリストの削除方法

ブラックリストからの削除方法としては債権者に連絡して、信用情報機関への登録を取り下げてもらう方法がメインとなります。

もしくは法律の専門家である弁護士に依頼し、信用情報機関や債権者との交渉を行ってもらうことも可能です。

弁護士に依頼する場合の料金目安

案件の内容や難易度・受任する弁護士の時効援用制度における習熟度・特化度によっても変動しますので一概には言えません。

例えば、当事務所の場合、時効援用のための費用は1社あたり33,000円の着手金、時効援用後の信用情報回復の成功報酬が1社あたり88,000円です。

ブラックリストを削除できる仕組み・根拠は?

ブラックリストを削除できる仕組み・根拠は?

ブラックリストに載ってしまった場合でも、一定の条件を満たせば削除可能となります。

前項で紹介した完済を前提条件とするルート以外に「消滅時効の援用」という法律に基づく手続きを活用すれば、信用情報の回復が可能となるケースもあるのです。

以下で詳細な仕組みについて説明します。

【根拠】消滅時効制度とは

消滅時効制度とは
消滅時効制度とは、一定の期間が経過すると債務が法的に無効となる制度のことです。

2020年4月に民法が改正され、消滅時効の期間が変更されたことで、借金が消滅する条件がより明確になりました。

具体的には、債権者が権利を行使できることを知ってから5年、もしくは権利を行使できる時から10年で消滅すると定められています。つまり、5年から10年の間、債権者が返済を求める行動をとらなければ、債務の返済義務が消滅します。

【仕組み】消滅時効援用による個人信用情報の削除とは

消滅時効援用とは
消滅時効援用とは、一定の期間が経過した後に借金の返済義務が消滅することを正式に主張する手続きのことです。

この手続きが完了すると、信用情報機関が保持する延滞情報や債務整理情報が削除または訂正される場合があります。日本信用情報機構(JICC)や全国銀行協会(KSC)では情報が削除され、株式会社シー・アイ・シー(CIC)では情報が訂正されるケースが一般的です。

ただし、最低でも過去5年間返済を行っていないことや、裁判上の手続きを債権者から起こされていないことなど条件がありますので、詳細は弁護士へご相談いただくとよいでしょう。弁護士に依頼すれば手続きがスムーズに進行し、信用情報の回復も可能となります。消滅時効を活用した信用情報の削除は非常に効果的な方法ですので、ぜひ検討してみてください。

ブラックリストに載ってから、信用を回復していくには?

ブラックリストに載ってから、信用を回復していくには?

ブラックリストに載ってしまっても、その後の行動次第で信用を回復させることは可能です。延滞や債務整理の解消、新たな借り入れの管理、クレジットカードの使い方、そして安定した収入の確保が、信用回復へのポイントを握っています。

延滞や債務の解消に努める

信用情報を回復させるためには、まず延滞や債務整理の原因となった債務を完済することが欠かせません。延滞している場合は、債権者としっかり話し合い、返済計画を立てることが重要です。

状況によっては、返済額を減らす交渉や返済期間の延長を求めるのも選択肢の一つです。着実に返済を続けることで、債権者の信頼を取り戻し、信用情報の回復につなげていくことができます。

新たな借り入れは慎重に

ブラックリストに載っている間は、新たな借り入れには慎重になる必要があります。できれば新たな借り入れは避けるのが賢明ですが、どうしても必要な場合は、しっかりとした返済計画を立ててから行いましょう。

クレジットカードの利用は計画的に

信用情報の回復を目指すなら、クレジットカードの利用も計画的に行うことが大切です。月々の支払いを滞りなく行い、利用限度額を守り、無理のない範囲で利用し続けることが重要となります。

安定した収入を維持する

信用情報の回復には、安定した収入が不可欠です。安定した収入を維持することは、信用回復の前提といえるでしょう。現在の仕事に一生懸命取り組むことで収入を安定させ、可能であれば収入の増加を目指すこともまた有効です。

まとめ

このように、ブラックリストの削除には一定の条件があります。自力で削除依頼することもできますが、弁護士に依頼することで、交渉をスムーズに進めることができます

そして、消滅時効制度を理解することが重要です。消滅時効とは、一定期間、債権者が権利行使をしないことで、債務が消滅する制度のことを指します。この制度を利用することで、ブラックリストからの削除が可能となる場合があります。

ただし、消滅時効を援用するには、債務者側から意思表示をする必要があり、手続きには専門的な知識が求められるのです。そのため、弁護士に相談し、適切な対応を検討することをおすすめします。

古い借金問題でお悩みの方は、まずは当事務所にご相談ください。メールフォーム、お電話、LINEでも相談を受け付けております。

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