ブラックリストでも携帯を契約できる?

携帯電話を契約する際に、ブラックリストに載っていると契約が難しくなるケースがあります。しかし、状況によっては契約できる方法があるのです。

この記事では、携帯会社が管理しているブラックリストの種類や、ブラックリストに載ってしまった情報を消す方法について詳しく解説します。また、ブラックリストに載っている人でも携帯電話を契約できるケースや、実際に契約できる事業者についても紹介していきます。

ー 無料相談受付中 ー

経験豊富な弁護士が早期解決を実現します。
借金問題・信用情報のお悩みは
真下博孝法律事務所にご相談ください。

携帯会社のブラックリスト

携帯会社のブラックリスト

携帯会社のブラックリストには、各社が独自に管理するリスト、複数のキャリアで共有されるもの、信用情報機関が管理するものがあります。これらのリストに登録されると、新たな契約や分割払いが難しくなることがあります。

自社ブラックリスト

自社ブラックリストとは、携帯会社ごとに独自に管理しているブラックリストのことです。料金の未払いがあると、その情報は同社のブラックリストに登録され、新たな契約やサービスの利用が制限されます。この管理リストは他の携帯会社とは共有されず、該当する会社のみで利用されます。

そのため、別の携帯会社で問題がなければ、他のキャリアでは新しい契約が可能な場合もあります。ただし、未払い金が残っている限り、同社でのサービス再開は難しくなるでしょう。

大手キャリア共有のブラックリスト(TCA経由)

docomo、au、SoftBankなどの大手携帯キャリアは、TCA(電気通信事業者協会)を通じて共有するブラックリストを持っています。いずれかのキャリアで料金未払いがあると、その情報が他のキャリアにも伝わり、どのキャリアからも新規契約を断られる可能性があります。

この共有システムは、未払いリスクを相互に減らすのに非常に効果的です。未払いのまま放置すると、すべての大手キャリアで契約が難しくなるため、早期の支払いが重要です。

信用情報機関のブラックリスト

携帯電話の分割払いが滞納されると、信用情報機関(CIC、JICC、KSC)のブラックリストに登録されます。

これは、他の金融機関での借り入れやクレジットカードの利用にも影響を与えるため、非常に重要です。クレジットカードの発行や住宅ローンの審査が通らなくなることもあるので注意が必要です。

信用情報機関に登録された情報は、多くの金融機関が参照するため、その影響範囲は広くなります。早めに未払いを解消し、信用情報の修正を求めることが大切です。

ブラックリストに載っている情報を消す方法はあるか

ブラックリストに載っている情報を消す方法はあるか

ブラックリストに載ってしまった情報を消すには、手続きや条件があります。自社ブラックリストや大手キャリア共有のブラックリスト、信用情報機関のブラックリストについて、それぞれ具体的な方法を説明します。

自社ブラックリストと大手キャリア共有のブラックリスト

自社ブラックリストや大手キャリア共有のブラックリストから情報を消すには、まず未払い金を完済することが基本です。

例えば、docomoやauで未払いがあった場合、その情報がTCAを通じて他のキャリアにも共有されます。完済後はブラックリストから削除されますが、再び契約するには通常1年間程度の期間が必要です。

信用情報機関のブラックリスト

信用情報機関のブラックリストに登録されている場合、情報が消えるまでには時間がかかるのが一般的です。分割払いの延滞情報は、延滞が解消されてから5年間残ります。また、法律に基づいて消滅時効援用が可能であり、これにより信用情報から延滞情報を削除することもできます。

ただし、消滅時効援用には一定の条件と手続きが必要です。過去に延滞があった場合でも、一定期間を経て未払いが解消されれば、信用情報が更新され、将来的には金融機関での利用が再度可能になります。

ブラックリストに載っていても契約できるのか

ブラックリストに載っていても、契約できるのか

携帯電話のブラックリストに載ってしまうと、新規契約が難しくなることがあります。しかし、必ずしも不可能というわけではありません。ここでは、ブラックの事由が解決されている場合の影響や、分割払いの際に信用情報機関の情報がどのように作用するかについて詳しく説明します。

ブラックの事由が解決していれば契約可能

ブラックリストに載る主な原因は、料金未払いや契約違反です。これらの問題が解決されれば、新規契約できる可能性は高いです。例えば、未払い金を完済すれば、その後の一定期間を経て再び契約ができるようになります。期間については携帯会社によって異なりますが、一般的には完済から1年程度が目安とされています。

分割払いはCICの信用情報が影響する

携帯電話を分割払いで購入する場合、CIC(株式会社シー・アイ・シー)などの信用情報機関の情報が審査に大きく影響します。信用情報にブラック情報が登録されていると、分割払いでの購入はほぼ不可能となります。

ブラック情報が残っている状況では、審査が厳格化されるため端末の一括払いが唯一の選択肢となる可能性が高いでしょう。

ブラックリストに載っていても契約できる事業者

ブラックリストに載っていても契約できる事業者

ブラックリストに載っているからといって、携帯電話の契約を諦める必要はありません。事業者によっては、特定の条件下であれば契約が可能です。ここでは、ブラックリストに載っていても契約が可能な事業者をいくつか紹介します。

だれでもモバイル

「だれでもモバイル株式会社」は、ブラックリストに載っている方でも契約が可能な数少ない事業者の一つです。端末は提供されずにSIMカードのみの契約となるため、すでに利用可能な端末を持っている場合や、端末を別途購入する予定がある場合に適しています。

楽天モバイル

楽天モバイル株式会社も、ブラック情報があっても一定の条件を満たせば契約が可能です。ただし、端末の分割払いはできず、一括払いのみが条件となります。

楽天モバイルでは、顧客の信用状況よりも契約条件を重視し、分割払いを回避することでリスクを最小限に抑えています。

サンシスコン

株式会社サンシスコンでは、独自の審査基準に基づいて契約者を判断します。これにより、通常の審査に落ちてしまうような状況でも契約の可能性があります。

端末の購入は一括払いになりますが、ブラックリストに悩む方には非常に利便性の高い事業者といえるでしょう。

誰でもスマホ

株式会社アーラリンクが提供する「誰でもスマホ」も、ブラックリストに載っていても契約が可能です。ただし、端末は一括払いのみとなり、分割払いはできません。

このように、条件次第で契約可能な事業者は複数存在するため、諦めずに選択肢を探してみることが大切です。

まとめ

携帯電話の契約には、各社が管理する自社のブラックリストや大手キャリア共有のブラックリスト、信用情報機関のブラックリストなどが利用されます。これらに登録されると、新たに携帯電話を契約することが難しくなるでしょう。

ブラックリストの情報を消すには、自社のブラックリストや大手キャリア共有のブラックリストでは未払い金を完済することが必要です。ただし、完済後もすぐに契約できるわけではありません。信用情報機関のブラックリストについては、延滞情報が解消されてから5年間は残りますが、時効援用によって削除してもらうことも可能です。

ブラックリストに載っていても、未払いの完済などブラックの事由を解決すれば、携帯電話の新規契約が可能になります。ただし、分割払いを利用する場合は、信用情報機関にブラック情報があると難しく、端末を一括で購入することになるでしょう。

しかし、ブラックリストに載っていても、だれでもモバイルや楽天モバイル、サンシスコン、誰でもスマホなどは、独自の審査基準で契約者を判断するため、契約できる可能性があります。ただし、端末は一括払いのみとなるケースが多いようです。

携帯電話のブラックリストに関しては、時効援用なども視野に入れつつ、専門家に相談するのも一つの選択肢ではないでしょうか。当事務所では、メールや電話、LINEでも相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

おすすめの記事